Ver2に移行に当り、更新しました(2021/9/30)
内容を見直しました(20254/11/28)
内臓マニュピレーションワークショップ、Ver2
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1、内臓マニュピレーションワークショップ、Ver2
・ 内臓マニュピレーションとは
内臓マニュピレーションとは、オステオパシーでの内臓に対する手技療法であり、1980年代にフランス人のジャン・ピエール・バラル氏が治療体系としてまとめたもを指しています。
内容はかなり多岐に渡っており、物理的な要素として提示されているものもあれば、エネルギーを強く意識させるものもあり、前者の代表的なものとしては、モビリティ(内臓他動力、呼吸による横隔膜の動きにより動かされる内蔵の動き)を手がかりにして行う治療があり、後者の代表的なものとしては、モティリティ(内蔵自動力)と呼ばれる動きに働きかける治療があります。
モティリティとは、内臓を含む全身の全てのパーツに対する、インスピア及びエクスピアと呼ばれるエネルギーの入ったり出たりする繰り返しの動きの名称であり、この動きに働きかけることで治療を行います。
・ 内臓マニュピレーションワークショップVer2
当方では、2009年に頭蓋仙骨のワークショップを始めましたが、同年より内蔵マニュピレーションワークショップもスタートしました。
内臓につきましては、当初から約10年間、前述したモビリティを主とした内容をお伝えしていましたが、今般、頭蓋ワークショップがエネルギーを中心に据えたVer2になったのに伴い、内蔵マニュピレーションワークショップも、テーマの中心をモビリティからモティリテに変更することでエネルギーを中心としたVer2になりました。
具体的には、頭蓋が頭蓋リズムのアンバランスを知覚してその改善を指標とした内容に対して、内臓ではモティリティのアンバランスを知覚してその改善を指標とした内容になります。
・ モティリティの知覚
頭蓋リズム、及びモティリティは、ともに根源的なエネルギーの循環が、前者は骨格系、後者は内臓を含む全身のパーツに物理的なリズムとして顕現したものであると考えられます。
この時、頭蓋リズムは骨格系のリズムとして対象が単一ですが、モティリティはリズムの対象が多岐にわたり、その為に、一般的にはモティリティの方が知覚が難しい言われていますが、頭蓋と同様に、学びの導入時に、物理的な要素に加えてエネルギー的な要素についてもきちんと言語化してお伝えすると同時に、エネルギーを知覚するための適切なエクササイズを交える事で、知覚の範囲はエネルギー的な要素まで拡張され、モティリティの知覚も、一気に容易になります。
モティリティの知覚は、ワークショップ補足 > 頭蓋リズムとモティリティ に、もう少し詳しく述べています。
・ 対象となる部位
内臓マニュピレーションVer2での対象となる部位を以下に表にして示します。
記号   臓器 治療  備考
a  腎臓  モティリティの制約の部位に間接法を適用
(制約には、大別して4パターンあり、この下に詳しく記述しています)
肝臓  モティリティの制約の部位に間接法を適用  
 肺 モティリティの制約の部位に間接法を適用  
 膀胱 モティリティの制約の部位に間接法を適用  
 胃 モティリティの制約の部位に間接法を適用、及び、噴門、幽門  
f  十二指腸 モティリティの制約の部位に間接法を適用、及び、オッディ括約筋  
g  小腸 モティリティの制約の部位に間接法を適用  
h  大腸 モティリティの制約の部位に間接法を適用、及び、回盲連結  
i  S状結腸 モティリティの制約の部位に間接法を適用  
j  膵臓 モティリティの制約の部位に間接法を適用、及び、オッディ括約筋  
 
・ 腎臓治療の有用性
2002年に内臓マニュピレーションをワークショップ形式で習い、臨床で最も役に立ったのが腎臓になります。
理由は、腰痛の治療で腎臓の開放が役に立つケースがしばしばあり、臨床の場で腎臓への施術が可能になれば、それだけでもワークショップへの参加の意義はあると思います。
そこで、腎臓については、ワークショップでも少し詳しく取り上げています。
・ 腎臓の滞りの代表的な4つのパターン
・腎動脈の歪み、硬化、縮み、:腎臓が内側に引っ張られる様に、変位、変形します
・尿管の歪み、硬化、縮み、:腎臓が内側且つ下方に引っ張られる様に、変位、変形します
・副腎の歪み、硬化、:モティリティの動作において、頭でっかちでフラフラした動きになります
・腎臓そのものの位置の変位:
モティリティの動きの中心軸ですが、左右で非対称になっていたり、本来の位置から変異している場合があり、上記の3つの筋肉との付着部、若しくは周囲の結合組織の歪みが原因になります 
       
・ 腎臓の治療
ワークショップでは、以下の方法をお伝えしています。
モティリティを知覚して、インスピア、エクスピア、の動きを左右で比較し、問題の有無を判断します。
(腎臓に限らず、左右の比較で問題の有無を判断することは、かなり有用な方法となります)
問題を有する場合、上記4つのどれに相当するのかの判断を行い、問題のありそうな部位の目途をつけ、前後から両手で挟み、交互に相対的に動かして間接法を適用します。   
 
2、内蔵ワークショップVer2でお渡しする資料
内蔵ワークショップVer2では、以下の4種類の資料をお渡ししています。
 ・ 内蔵Ver2の概略、頭蓋Ver2との関係について
 ・ モティリティの知覚
 ・ モティリティ及びエネルギーの認識に対する補足
 ・ 内蔵マニュピレーションVer2、6回の内容
 ・ 腎臓の治療
 ・ 参考図
・内蔵Ver2の概略、頭蓋Ver2との関係について ( 資料の1枚目 )
内蔵Ver2の概略については、ワークショップのトップページにも記述しましたが、従来は内蔵に対して物理的な施術を中心にお伝えしていましたが、Ver2になり、先ず、内蔵のエネルギー的な繰り返しの動き(モティリティと呼ばれています)を知覚し、その知覚に基づいた物理的な施術により、エネルギーの窓を開き、治癒エネルギーを誘い、物理的な治癒反応に結び付ける訳ですが、これの考え方について説明しています。
頭蓋Ver2との関連も、頭蓋Ver2が、先ずエネルギー的に頭蓋リズムを知覚し、その知覚に物理的な感覚をプラスし、これらの知覚のアンバランスの改善を指標とした内容に対して、内臓Ver2でも、モティリティのアンバランスの改善を指標とした内容になります。
ここで重要なことは、モティリティの知覚において、先ずエネルギー的に全身のリズムを知覚し、その知覚に個々の内蔵の物理的な感覚をプラスしますが、頭蓋と内蔵も殆ど同じコンセプトで構成されています。
以上を、詳しく説明しています。
・モティリティの知覚 ( 資料の2枚目 )
このワークショップの中心となる、モティリティの知覚の方法、手順の具体的な説明になります。
資料としては、一般的に、『 内臓のモティリティは、その物理的な動きを知覚したい 』、との認識に基づいた説明が多いと思われますが、その大元であるエネルギーの動きの知覚について、可能な限り言語化して説明しています。
・モティリティ及びエネルギーの認識に対する補足
モティリティについて、ジャン・ピエールバラルの1990年の著書に詳しく解説されており、それを引用して説明しています。
また、施術におけるエネルギーの認識の違いについて説明しています。
・内蔵ワークショップVer2、6回の内容
6回の各回のテーマを具体的に説明しています。
ワークショップで取り上げる臓器は、ワークショップのトップページでお伝えしましたが、各臓器に対して、複数回取り上げるカリキュラムになています。
回と回の間に、ご自身の臨床の場で是非使ってみて頂きたいと考えています。
また、どの臓器に重点を置くかについては、当方でカリキュラムを決めるのではなく、参加者の方が臨床の場で活用しやすい臓器は何になるかをお尋ねし、みんなの総意でどこに重点を置くかを決めて進めて行きます。
・腎臓の治療
腎臓の治療について、少し詳しく説明しています。
・参考図
実技を行うにあたって、参考になる図をお渡ししています。
3、内臓へ物理的な施術における、エネルギーの知覚のメリット
2009年より、吉祥寺で物理的な要素を中心とした内臓マニュピレーションを教えて来ましたが、Ver2としてエネルギー的な知覚をベースにすることで、以下の様なメリットもあります。 
内臓に物理的に治療する場合に問題になるのは、その臓器は皮膚の内側にあり目視で見えない為、どの位置にその内臓があるかをある程度は立体的にイメージできることが要求されることです。
この点については、筋肉とか靭帯への施術においても解剖学的な理解は要求されますが、内臓の方がより要求のレベルが高い感じがあります。
理由としては、筋肉とか靭帯は骨格に付着しており、同時に皮膚のすぐ下にある場合が多く、、それに対して内臓は間膜により腹壁に付着していますが、腹壁は骨格に比べて個人差が大きく、間膜も靭帯に比べて強度が弱く伸びたりし易い組織であり結果としてバラつきが多くなります、同時に筋肉や靭帯に比べて深い位置にある場合が多いのです。
更に、筋肉とか靭帯はある程度の硬さがありますが、一般的に内臓の方が柔らかい場合が多く、その分手応えが判りづらく、より内臓の施術を難しくしている感じです。
以上に対して、対象の臓器をエネルギー的に知覚してから物理的に施術を行う場合、エネルギーの知覚は立体的なものであり、 最初にエネルギー的にその臓器の立体的な位置のイメージが可能になり、その後に引き続いて行う物理的な施術が比較的容易になります。
勿論、解剖学的なイメージはあればあるほど、施術はより正確になり効果が出ますが、エネルギーによる知覚は解剖学的な理解を補完する役割が期待出来ます。
 
 
4、内臓ワークショップ、Ver2 の概要
回数、時間 1〜2週間に1回、合計6回、1回約3〜4時間 + 中間復習1回
月  日 月日・ 時間帯・開始時間 を参加者の都合に合わせて設定
時 間 帯
( 開始時間は調整可能 )
午後 14:00 〜 (午後であれば調整可能)
18:00〜
定  員 4人
申し込み方法 先ず当方にて個人セッションをお受け下さい(必須)
 詳しくは、申込は、トップページ参加・申し込みについて  を参照下さい
参加対象者 ・当方で、『 頭蓋仙骨治療ワークショップVer2 』 を受講した方
・内臓マニュピレーションの技術を身に付けたい方
 (Ver1は臨床の場を有する方限定でしたが、Ver2は臨床の場は不要)
・治療におけるエネルギーの要素をより深く理解したい方
・以前に内臓マニュピレーションを学ばれていて、別の角度から再度学んでみたい方
 (モティリティがいまいち安定して読めない方、等々)
費  用 (1人分) ¥84000− ( 一括前払いになります )
場  所 当方のセッションルーム(吉祥寺駅徒歩2分)
日  程 スケジュール調整サイト 
を使用し、予備日を含めて全員で事前に決めます
メンバーに、用事
等が出来た場合
・ 1人用事の場合:補講で対応、若しくは次回繰り越し
・ 2人以上用事の場合:次回に繰り越し
補講について 希望により、欠席の分を補講します
この時、他のメンバーは練習相手として無料で参加頂けます
補講費用は、1回につき ¥12000− となります
時間等の枠は、通常のセッションに準じます
運用について 全体の運用は、極力弾力的に調整させて頂きます
★ 一旦納入して頂いた参加費は、当方の都合で中止以外は返却いたしません
★ 参加に当たっては、最新の情報の確認をお願い致します
★ 内臓ワークショップのみに参加希望の方でも、原則、頭蓋からの参加をお願いしています
☆ セッションルームの場所(吉祥寺駅徒歩2分) ☆
ご質問、お問い合わせはお気軽に