1回目、タッチの基礎 : 初回は、頭蓋リズムと呼ばれるリズムの知覚です |
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頭蓋は、頭蓋リズムと呼ばれる微細な開いたり閉じたりの動きを繰り返しています。 頭蓋ワークショップの初回は、この動きを触診により知覚する方法をお伝えします。 幾度かお伝えしているように、この動きは、物理的な要素とエネルギー的な要素の両方により成り立っており、物理的な要素のみであると認識してしまうと、知覚が難しくなります。 通例、エネルギーに対する言及が無いと、物理的な要素のみであるとの認識になってしまう様です。 そこで、先ず、治療全般におけるエネルギー的な作用について丁寧に説明し、それを元にして頭蓋の触診におけるエネルギー的な要素に対して、丁寧に説明してから実技に入ります。 この様な手順を踏むことにより、従来難しいとされていた頭蓋の触診は格段に判り易くなります。 |
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2回目、間接法の基礎 |
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頭蓋の歪みの開放は、間接法と呼ばれる技法を用います。
間接法は頭蓋の開放にとどまらず、全身の物理的な歪みやエネルギー的な歪みに対しても適用が可能です。ですので、2回目は間接法をお伝えしますが、エクササイズの部位については頭蓋以外で参加者の方が臨床で試してみることが可能な部位をお尋ねし、皆様のご希望を元にして選定します。
方法につきましては、物理的な操作により治癒エネルギーを患部に誘導すると言う趣旨でお伝えすることで、従来よりより直感的な操作で解放が可能になります。 |
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3回目、リリースの基礎 :頭蓋骨の継ぎ目の滞りを緩める技法 |
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初回で頭蓋の触診技術をお伝えし、2回目で歪みの開放の技法である間接法をお伝えしました。 3回目は、頭蓋の触診を元にした、頭蓋に対する間接法の適用をお伝えします。
知覚されたアンバランスに対して間接法を適用し、再度触診して歪みが改善されていることを知覚する過程を経験して頂くことが3回目のテーマであり、この一連の手順は、全ての治療の基礎になります。 |
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4回目、復習、及び、リフト、ラックスアプローチ |
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4回目の前半は、少し丁寧に前回の復習を行い、後半に、リフト、リラックスアプローチをお伝えします。 |
リフトとは、単純に側頭骨を上方にリフトする(軽く引き上げる)ことで頭蓋を緩めるテクニックです。 実際の臨床の場では、何らかの原因でCRI
を読みづらいケースがしばしばありますが、リフトを使うことで頭蓋が物理的に緩み、CRI の振幅が大きくなり、より知覚し易い状況になります。 |
リラックスアプローチも有用なテクニックで、どちらかと言うと、エネルギーワークに相当します。 後頭部を両手でホールドし、エネルギーを保持して暖める感じのアプローチ(CV4)と、エネルギーを流して新陳代謝を促す感じのアプローチ(EV4)をお伝えします。 一般的な治療の最後に、数分間適用することで気持ちよいフィニッシュになります。 |
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5回目、小脳テントの開放 :
頭蓋の内側の脳へのアプローチの最初のステップです |
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5回目、6回目とも、まず最初は前回までの復習を行った後、各回のテーマに入ります。 5回目のテーマは小脳テントの解放で、小脳テントとは大脳と小脳を隔てる隔壁のことを指し、で弾力性を有する膜組織よりできており、膜組織の特性として緊張や歪みを溜めやすい傾向があります。 小脳テントは耳の触診により知覚が可能で、割と容易に脳のコンディションを感じることが出来ます。 また、この開放は脳脊髄液の流れの改善にも役に立ちます。 |
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6回目、仙骨の開放 |
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最終回のテーマは仙骨で、仙骨は脊柱を介して頭蓋と繋がっており、1つの『 系 』
を構成しています。 従い、頭蓋と同時に仙骨へもアプローチすることで、より効果的なケースがしばしばあります。 また、仙骨の解放の副次的な効果として、腰痛の改善等が期待できます。 仙骨へのアプローチも、物理的なアプローチとエネルギー的なアプローチがあり、両方をお伝えします。 |
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