頭蓋仙骨治療 T ( 物理的側面について
当HPでは、頭蓋仙骨治療について、 物理的側面 と エネルギー的側面 に分けて記述しています
脳の中央にある、『 脳幹 』 の歪みが物理的に開放可能です (2019/6/29:追記)
この部分は、従来はエネルギー治療の範疇と考えていましたが、実際に組織を動かして歪みの開放が可能です
エネルギー治療にはエネルギーなりの良さが、物理的治療には物理なりの良さがあります
私個人としては、物理で可能な場合は実際に組織を動かしてのシッカリ感があり、こちらの方が好きです
実際の施術についても、そのメカニズム等を詳述しましので、是非ご覧下さい
詳しくは、脳幹、硬膜菅の開放

脳幹の歪みについて、エネルギー的な側面より追記しました ( 2019/07/31 )
このページと同じ対象について、別ページでエネルギーの視点から詳述しています、是非ご覧下さい
詳しくは、頭蓋仙骨治療Uエネルギー的側面 > 脳幹、中枢神経の治療 

当方では、頭蓋仙骨治療について、ワークショップも行っています(定員4人)
 ワークショップのページ では、頭蓋仙骨治療をワークショップの視点から解説しています
本ページでは記述していない色々な件について詳述していますので、是非ご覧下さい
日曜日18:00〜の枠で、3人希望者が集まっています
あと1人の参加で開催になります(2019/8/18)
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⇒ 10月より開催の運びとなりました
頭蓋仙骨治療(頭蓋仙骨療法)とは、手技で頭蓋骨から仙骨までを調整をする手技療法です。
残念なことに、一般的な知名度はそれほど高くはありません。
この治療には、物理的な側面と、エネルギー的な側面があり、ここでは物理的な側面を説明します。
先ず最初に、頭蓋仙骨治療の本質的な意味を理解していただくために、最低限の頭蓋骨や脳の構造、脳脊髄液の循環について記述し、次に実際に私の行っている施術を、『 施術のポリシー 』と題してお伝えします。
以下、構造的なアプローチについて少し詳しくお伝えしますが、この様なアプローチを正確に行うことで、交通事故の後遺症、転倒等による打撲、等々の物理的衝撃による体調不良や不定愁訴も、治療が出来ることをご理解いただけたらと思っています。

★頭蓋は、呼吸のような、膨張・収縮の動きをしています


23ヶの骨より構成され、
寄木細工の様です
継ぎ目の存在に注目ください
これらの継ぎ目より、
膨張収縮の動きを繰り返しています
 1、頭蓋について
頭蓋とは頭部の骨格の総称で、23個の頭蓋骨により寄木細工のように出来ています。
個々の骨は、縫合結合と呼ばれる繊維性の組織で隣り合う骨と繋がっており、この継ぎ目は僅かですが可動性があり、動くことが出来ます。
また、脳は脳脊髄液と呼ばれる液体に浮かんだ状態で、この頭蓋の中に収まっています。
脳脊髄液は血液と同様に、一定のリズムで頭蓋から脊柱の中を循環しており、このリズムに伴い、頭蓋全体が微細な膨張・収縮の動きを繰り返しています。
この動きは、クレニオ・リズム・インパルス ( :CRI )と呼ばれ、動く量は、約 0.01mm( 凡そ紙1枚の厚さ )程度です。
ところが、日々のストレスや交通事故等の衝撃で継目が硬化したり、全体が歪んでしまう事があります。
こうなると、本来はスムーズな膨張・収縮の動きが歪んだ動きとなり、同時に動きの量そのもも小さくなり、疲れやすくなったり、朝起きても疲れが残っていたり、体調不良や不定愁訴の原因になってしまうことがあります。
目の奥にも継目があり、眼窩の部分の硬化は慢性的な眼精疲労の原因となり易いです。
頭蓋骨の硬化や歪みをリリースする事により、事故の後遺症の治療、深いリラックス、自己治癒力や免疫の改善、慢性的な緊張からの解放等が図れます。

硬膜及び硬膜管で出来た皮袋の中に、
脳脊髄液が満たされ、
その中に脳と中枢神経が浮かんでいます
★脳脊髄液は、頭蓋から脊柱のエリアを循環しています
 2、脳脊髄液の循環、及び役割りについて
頭蓋骨と脳、脳脊髄液について、もう少し詳しく説明します。
先ず、頭蓋と脊柱、仙骨、尾骨は、繋がりあって一つの系を構成し、その中に硬膜及び硬膜管と呼ばれる膜が袋状に存在し、その中に脳脊髄液が満たされ、その液中に右脳、左脳、小脳、中枢神経が浮かぶように収まっています。
そしてこの脳脊髄液は、1分間に10〜15回のリズムで循環しています。
 (更に詳しい説明 : コラム > CRIのメカニズムについて
言い換えると、硬膜及び硬膜管で出来た『 皮袋 』に脳脊髄液が満たされ、その中に脳と中枢神経が浮かぶ様に収まり、この皮袋は頭蓋と脊柱、仙骨、尾骨で出来たハードケースに収納されている事になります。
また、硬膜は内側に折れ曲がって入り込む事で、右脳と左脳を隔てる大脳鎌、大脳と小脳を隔てる小脳テントを形成しています。
脳脊髄液の役割りですが、まず第1に物理的な衝撃に対するクッションの機能が挙げられます。
脳はとても柔らかい組織ですが、頭部を強打しても、脳脊髄液のクッションで守られる訳です。
イメージとして、豆腐を保存する時に容器に水を張りますが、こんな感じに近いとも言えます。
生理的な役割りとしては、脳への水分の補給、神経の新陳代謝やホルモンの運搬の役割りを果たしていると考えられています。
ところが、頭蓋の歪みや硬化、及び膜の歪みや捩れにより、脳脊髄液の循環が本来のスムーズさを失ってしまう場合があります。
特に大脳鎌や小脳テントは脳脊髄液の液中に張り出しているため、この部分の歪みや捻れは、脳脊髄液の循環に大きな影響を及ぼします。
頭蓋や硬膜(大脳鎌、小脳テント)の歪み、硬化、捻れ等をリリースする事により、脳脊髄液の循環を改善し、脳そのものの活性化が図れます。
大脳鎌、小脳テントの治療については、項の後半に詳しく説明しております。
    実際の施術 > 脳脊髄液の循環(大脳鎌及び小脳テントのリリース
★私が、どの様な考え方で治療を行っているかの説明です
 3、当方で行っている頭蓋仙骨治療のポリシー
ここまで、頭蓋骨の構造及び動きについて、そして脳脊髄液の循環についてお伝えしました。
この事をふまえて、実際に私が行っている頭蓋仙骨治療についてお伝えします。
前述したように、頭蓋仙骨治療には、物理的な側面とエネルギー的な側面があり、ここでは治療の物理的な要素についての記述になります。
( エネルギー的な要素につきましては、頭蓋仙骨治療U(エネルギー的側面について) をご覧下さい )
ここまで記述しました頭蓋の物理的要素を、簡単にまとめると、以下の2点となります。
・ 頭蓋は23個の骨片から構成され、脳脊髄液の循環に伴って閉じたり開いたりの微細な動きを繰り返している
・ ストレスや外部からの衝撃で、23個の骨片から構成された頭蓋に歪みが発生し、不調になるケースがある
1例として、転倒して頭を強打し、この事が契機となり体調が不調になったケースを考えてみましょう。
恐らく頭蓋に歪みが発生し、それが原因で不調になっていると思われます。
右の参考図を元に説明します。
右側頭骨と前頭骨の継ぎ目の一部分がダメージを受け、頭蓋全体に歪みが発生しているとしましょう。
この歪みですが、頭蓋は全体が寄木細工のように繋がっており、一部分のみ歪むと言うことはありません。要するに頭蓋全体が変形するように歪み、歪みの小さい部位から大きい部位まで、アナログ的に歪みが発生していると考えられます。
同時に、頭蓋は、前述の通り、CRI と呼ばれる閉じたり開いたりの動きを繰り返していますが( この動きを黒い矢印で表しています )、この動きに頭蓋の歪みが反映され、歪んだ動きになっています。

頭蓋にダメージが発生した状況
左右で歪みの量や方向が異なり、
頭蓋の動きも歪んでいます
一般的に、頭蓋の歪みがきつければきついほど、頭蓋の呼吸の様な動きの量は小さくなり、また、動きそのものも歪んだ動きになります。
参考図による説明に話を戻しますと、ダメージの大元が右側にあるため、右側の歪みは大きく、それを反映して右側のCRI の動きは小さく、左側は歪みが小さいため、CRI は大きく動いています。
同時に、動きの方向も、歪みが反映されるために、右側の動きがより歪んだ動きになります。
(参考図では、動きの大小を矢印の大小で、動きの方向を矢印の向きで、少しオーバーに表現しています)
ここで、歪みのパターンを立体的に知覚し、ダメージの大元の部位を特定し、この部分の歪みをリリースすれば、不調の大元の原因は除去されますので、体調は徐々に回復します。
この時、治療として効果を出す為には、幾つかの大切な点があります。
★一番重要なことは、『 最も大きな歪みから順にリリースして行く事 』 となります。
最も大きな歪みでは無く、枝葉末節の歪みをいくらリリースしても、殆ど効果はありません。
右上の参考図で言いますと、黒○で示した部位をリリースする必要があります。
2番目、3番目に大きな歪みにリリースを試みた場合、リリース直後は効果が出る場合も多いですが、結局のところ、症状が戻ってしまう事が多いのです。
この理由として、頭蓋骨や縫合部の繊維性の組織はある程度の柔軟性を有するため、最も大きな歪みを残してのリリースは可能であり、その時は効果が出たとしても最も大きな歪みが残っている為、時間の経過で全体の歪みは元のパターンに戻り易く、症状も戻ってしまうと考えられます。
では、どうすれば最も大きな歪みから順にリリースする事ができるでしょうか?
その為には、治療において、以下の技術が必要になります。
 項目  内容
@ 触診技術 頭蓋を触診して、最も大きな歪みの部位を正確に掴めること
A 治療技術 その歪みを、正確にリリースできること
(実は、このことは頭蓋仙骨治療に限らずに、全ての治療に当てはまる事なのです )
触診の様子
頭蓋の呼吸の様な微細な動きを知覚します
指先のふくらみだけで、やさしくタッチしています
得られた知覚により、全体の歪みを立体的に掴みます
治療の一例
軽い圧をかけてリリースを図ります
指先のふくらみのみで、軽く頭皮を動かすだけです
圧の方向、加減、クリティカルな技術が要求されます
@ 触診技術について
・ベーシックな触診技術
両手指先で、頭蓋を両側から軽く触診し、脳脊髄液の循環に伴って動いている微細な動きを感じ、その動きの大きさ、歪み、及びアンバランスを知覚することで、頭蓋全体の歪みを掴みます。
前述した様に、頭蓋は脳脊髄液の循環に伴って閉じたり開いたりの微細な動きを繰り返しています。
頭蓋が健全な場合、左右対称でスムーズな気持ちの良い、躍動感のある動きを繰り返しています。
頭蓋に歪みがありますと、動きは小さくなり、左右対称ではなく、引っ張られたり、引っ掛かったり、 どこか歪みを反映したアンバランスな動きになってしまいます。
そして、一番大きな歪みの部位を特定するには、この動きの微細な歪みやアンバランスを正確に知覚し、この情報を元に頭蓋全体を立体的に掴み、大小の歪みの分布を立体的なイメージとして構成し、その上で一番大きな歪みの部位を特定します。
即ち、紙の厚さ1枚くらいの動きの中に内在する動きの量や歪み、アンバランスを、正確に知覚する必要があります。
・立体的な認識について
私たちは立体を認識する時に、視覚であれば、左目からの情報と右目からの情報を別々に知覚し、脳の中で演算して立体的なイメージを作ります。
聴覚であれば、左の耳からの情報と右の耳からの情報で、やはり脳の中で演算してどちらの方向から音が聞こえて来るか等のイメージを作ります。
これと同じ様に左右の指先で動きの違いを感じ取り、頭蓋の歪みとして立体的に認識する訳です。
更に、これにプラスしてエネルギー的にも情報を知覚しています。
エネルギー的な情報の知覚につきましては、本項の 『 6、脳幹、硬膜の開放 』に詳述しています。
・陥りやすい誤りについて:情報を取りに行ってしまうこと
触診により歪みの部位を特定する作業は、微細な動きを指先で感じ取ることが必要で、それなりの修練を要求されますし、かなり難度の高い技術です。
この時に往々にして陥り易い過ちは、治療しようと言う意図により、歪みの情報を取りに行ってしまう事です。取りに行きますと、指先が緊張し、微細な情報を知覚出来なくなり、また情報を取りに行く意図が更に強いと、エネルギー的に頭蓋の動きや生命力を抑えてしまう事さえあります。
ここまで来ますと、触診により動きを更に歪めてしまい、全く治療には成りません。
では、取りに行かずに、どうすれば情報を知覚できるのでしょうか?
言葉で現すのは難しいのですが、『 患者:治療家 』 としての存在を、『 50%:50% 』 に保って待っていれば、情報が自然に入って来る感じです。
・私の試行錯誤
私は、2003年の秋から頭蓋仙骨治療をメニューに入れ、中心的なアイテムとして行って来ました。
実際に、左右の指からの情報で立体的なイメージを構成することは、翌年の2004年くらいから自分で考えながら、施術の中に意図として取り入れて来ました。
この様な知覚は、当初からそれなりに出来ていましたが、紆余曲折を繰り返し、10年以上試行錯誤を重ねる中で、エネルギー的な要素も密接に関係していることが判って来ました。
その結果、エネルギー的な要素のみでもある程度の治療は可能になりましたが、多岐に渡るケースや症状に対して、効率的且つ効果的な治療の為には、物理的な要素も必要だと考えています。
現状は、交通事故の後遺症とか転んで頭部をぶつけた、喧嘩で殴られて歪んでしまった、等々明らかな外力により発生した歪みによる不調に対して、ほぼ全員に改善の効果を出せています。
因みにこの様な方々は、色々な治療院に相当数行かれて、改善が見られずに当方に来られた方が多いです。
・触診技術の応用について
頭蓋の微細な動きは、頭蓋骨だけでなく、全身の骨格系にも当てはまり、頭蓋を含む全身の骨格系は同期して閉じたり開いたりの動きをしています。
ですので、足先を触診すれば、頭蓋の動きに同期して動いている足から骨盤にかけて、ケースによっては頭蓋までの骨格の動きや、それに付随する歪みまで知覚することができます。
同様に手先を触診すれば、やはり頭蓋の動きに同期して動いている、腕全体の骨格の動きや歪みを知覚する事ができます。
これらの知覚は、腰痛や肩こり、その他の全ての治療に於いて、実際に役に立つ情報となります。
この時に重要なことは、やはり『 情報を取りに行こうと言う、意図を持たない 』 ことになります。
頭蓋に限らずに、全身の身体についても、『 50%:50%で待っていれば、情報は自然に入って来る 』 と言う感じで知覚することが出来ます。
この様にして、全身の骨格の動きを掴む事により、全身の歪みの分布のイメージを得ることが可能になり、私の行っている全ての治療は、 頭蓋仙骨治療の触診技術がベースになっています。
A 治療技術について
・治療技術の要素について
上記でお伝えした歪みとは、頭蓋の骨と骨を繋ぐ繊維性の結合組織の硬化や滞りから来ています。
繊維性の組織の滞りですから、歪みには方向性があり、この方向性を正確に掴んで治療を行う必要があります。
具体的には、歪みの方向性に従って軽い圧を加えることにより滞りのリリースを図ります。
加える圧は、原則皮膚をずらす感じ程度の軽い圧ですので、危険性は全くありません。
( 強い圧を加えても、治療としての変化はかえって起きません )
物理的な治療の急所としては、この方向性については幾何学的な正確さが要求され、圧についても治療効果が起きるための最適な圧で、且つ安定していることが要求されます。
以上を含めて、治療効果を出す為に必要な要素を、以下の表にまとめてみました。
項目 内容
動かす軌跡 要求される軌跡は、直線方向と回転方向に分けることが出来ます
直線方向の場合は、可能な限り正確に直線であること
回転方向の場合も、やはり可能な限り正確な円弧で、仮想中心がブレないこと
要するに、幾何学的なイメージが作れて、それに対して正確であること
圧の方向 方向は、歪みのパターンによって変わり、間接法または直接法と呼ばれる方法をケースバイケースで選択します
治療の過程で、間接法・直接法以外に、バランス法(BMT:中間法とも呼ばれています)も含めて最も効果的な方法を選択しながら、治療を進めます
尚、間接法につきまして、このページの、脳幹、硬膜の開放 にて概略を説明しています
圧の強さ 基本はごく軽い圧ですが、安定していることが必要です
微調整 治療反応が進むと、最も効果的な方向や圧が変化して来るケースもあります
場合によっては、リアルタイムで変化を感じ取り、方向や強さを微調整することも要求されます
解剖学的
理解
解剖学的な頭蓋骨の構造、形状を理解して記憶していること
治療の物理的な要素において、頭蓋骨の構造的な理解は必須になります
すべの構造を完璧に理解記憶することは不可能ですが、理解は深いことが望ましいです
私の場合、頭蓋模型を横に置いて、それを参考にしながら治療を行うケースもあります
エネルギー
的な要素
頭蓋仙骨治療のエネルギー的な要素についても理解が必要です
理解と同時に、実際にエネルギーを知覚出来ている必要があります
詳細は、頭蓋仙骨治療U(エネルギー的側面) で説明しています
頭蓋は3次元的な立体構造であり、継ぎ目は至るところに存在し、立体として全ての部位で上記の要素が必要となり、指先にはかなりの繊細な感覚が要求されます。
そして、これらの要素がどこまで満たされているかが、治療効果の差となって現れます。
( 参考 : 物理的治療とエネルギー的治療の比較 )
以上述べて来ましたように、頭蓋骨を物理的に治療する為には、解剖学、組織を動かす方向や強さ、等々の理解が必要になり、ある意味かなり敷居が高い一面があります。
頭蓋仙骨治療には、物理的な側面とエネルギー的な側面があり、エネルギー的な治療の場合、物理的な治療で要求されるクリティカルな要素は、それほど要求されません。
逆に言いますと、ある程度の感性があれば、エネルギー的な治療は可能です。
しかし、真に高度なエネルギー的な治療は、施術者の意識の問題や、空間認識、等々でかなりハイレベルなものが要求され、これはこれでかなり難度が高いと感じています。
この辺りは、頭蓋仙骨治療U(エネルギー的側面) でその一端を説明していますので、関心のある方はご覧下さい。
エネルギー的治療は、当初の敷居は低いかも知れませんが、奥の深さは相当なものであると思います。
改めて物理的治療の難しさを考察しますと、頭蓋仙骨治療は物理的な面と、エネルギー的な面のクロスオーバーした領域であり、効果的な治療の為には、物理的要素に加えてエネルギー的な要素の理解や知覚も必要になります。
そうは言いましても、エネルギー的な治療も、解剖学や生理学の知識は、有していれば、それだけ有意義な治療になります。
では、物理的治療とエネルギー的治療で、どちらが難しいかと問われると、これは答えようが無い感じです。
各々の治療家の適性は異なっており、自分の適性に合っている方向に進んで行く性格のものだと考えています。
B 適応範囲について
・物理的治療の適応範囲
冒頭の例で挙げましたように、物理的な障害、転倒して頭を強打し、この事が契機となり体調が不調になった様なケースは、効果の程度は差があったとしても、的確に物理的なアプローチを行えば、かなりの確率で効果は出ます。
しかし、不調の原因が、頭蓋の歪みなのか、それとも、例えば脳そのものの組織の問題なのか、これらが複合しているのか、この辺りの判断が難しいのです。
結果的には、やはり、実際にセッションを行ってみないとなんとも言えない部分は多いです。
当方にセッションを希望される方は、この辺りにつきましても、勘案して頂ければと思っています。
★治療の導入、及びもう少し詳しい個々の部位のアプローチの様子をお伝えします
 4、実際の施術例
スタート時の触診の様子です
このポジションで全体を把握します
・施術は、左右の頭頂部の触診からスタートします
先ず最初は、左右の側頭部を指先で軽く触れ、一切の先入観を排して、無心で頭蓋骨の動きのリズムを感じます。
リズムが感じられたら、その動きの量、動きの速さ、左右のバランス、等々に触診の意図を軽くフォーカスして行きます。
脳脊髄液の循環、左右の脳室の状態、脳幹から中枢神経、全体のバランス、等々にも意図をフォーカスして行きます。
殆どの方は、何等かのアンバランスがありますので、徐々に細部に神経を配り、骨の継ぎ目の滞りや、膜の緊張している場所を把握して行きますが、これらは全て側頭部の触診により行います。
・骨と骨の継ぎ目の1例:鱗状縫合
ここで、最も滞りやすい骨の継ぎ目の1例として、『 鱗状縫合 』 を説明します。
鱗状縫合は、左の写真に示す様に頭頂骨と側頭骨で構成される耳の上側にある継ぎ目で、上側の頭頂骨は、下側の側頭骨の内側に潜り込むように形成されています。
側頭骨は耳孔を中心に扇形のように上方に広がり、この形状により『 鱗状 』 と言う形容詞がついています。
この鱗状縫合の接合面ですが、拡大写真に示されている様に互いに凸凹の形状をしており、この凸凹が入れ子のように接合しています。
この凸凹の意味ですが、クレニオリズムで膨らんだり閉じたりの動きで、頭頂骨と側頭骨の相互関係を保持し、バランスの崩れを防ぐ機能を担っていると、私は考えています。
(本件は、コラムにて更に詳しい考察を載せる予定)
そしてこの鱗状縫合ですが接合面が複雑なだけに滞り易い様で、この部分が滞る事で閉じたり膨らんだりの動きを窮屈にしているケースが多く見受けられます。
( この下に実際のアプローチの様子を説明しています )
@、頭蓋への施術
・最もアプローチの機会の多い部位:鱗状縫合
頭蓋骨のコンディションはまさに10人10色ですが、そんな中でも最も滞りの多い部位が、前述した鱗状縫合です。
鱗状縫合は、前記の写真のように耳の上にある継ぎ目で、頭頂骨が側頭骨の内側に潜り込むように構成され、耳側の側頭骨は魚の鰓(エラ)の様な構造になっています。
頭蓋骨のアンバランスは、この継ぎ目の滞りが関係している場合が多く、片手で上側の骨に触れ、もう片方の手で下側の骨に触れ、縫合の癖をリーディングします。

鱗状縫合へのアプローチ
そして、原則は間接法を用い、抵抗の少ない方向に軽い圧をかけて緩むのを待ちます。
・その他、頭蓋へのアプローチの1例
鼻の根本の奥にある篩骨(シコツ)と呼ばれる骨を緩めています。
上下から鼻の根本を軽くホールドし、継ぎ目の状態を感じます。
次に、やはり縫合の癖をリーディングし、間接法を用いて抵抗の少ない方向に軽い圧をかけ、緩むのを待ちます。
待っていると、フニャ〜、っと緩んできます。

篩骨へのアプローチ
A、脳脊髄液の循環の改善
大脳鎌へのアプローチの1例
・大脳鎌のリリースの1例
頭部を前後からホールドして、右脳と左脳を隔てる大脳鎌の状態を感じます。やはり緩む方向に圧をかけ、緩むのを待ちます。
圧をかけながらも、鎌の状態を常に感じて、リリースを図ります。
施術者が、大脳鎌の存在やコンディションをきちんと感じられるか否かが急所になります。

大脳鎌と小脳テント
脳脊髄液の循環の改善について考察します。
再度の説明になりますが、脳は硬膜と呼ばれる袋の中で脳脊髄液の中に浮かんでおり、硬膜は頭蓋に収納されています。
頭頂部では、この硬膜が内側に伸びて右脳と左脳の間に入り込む形で大脳鎌を形成し、右脳と左脳を隔てています。
更に、大脳鎌は後方下側で左右に分かれ、大脳と小脳の間に入り込む形で小脳テントを形成し、大脳と小脳を隔てています。
以上より、脳脊髄液の循環の改善のためには、頭蓋骨の歪みや硬化のリリースよりも、脳脊髄液が直接触れている大脳鎌や小脳テントの緊張や歪み捩れを取る方が効果的です。
1例として、実際に頭蓋骨を丁寧に緩めて行くと、それまで感じられなかった大脳鎌の緊張が浮き上がるように感じられて来ることがしばしばあり、この様な時がリリースのタイミングの1つです。
また、この硬膜と呼ばれる膜ですが、実際に触った感じもシリコンの様な感触で柔軟性とコシがあり、緊張や歪みを溜めてしまいそうな感じを受けます。
実際、大脳鎌や小脳テントの歪みや緊張のリリースを行いますと、殆どの方より
・ 『 脳のスペースが広くなった 』
・ 『 さっぱりして気持ちが良い 』
・ 『 脳が大きくなった感じ 』 等々のコメントを頂いています。
以上お伝えした方法は、大脳鎌の開放の1例になります。
このページの、脳幹、硬膜の開放 にて、別の角度からの大脳鎌の開放についてお伝えしています。
B脊柱への施術
頭蓋を調整しますと、脊柱から仙骨・骨盤までの歪みが頭蓋の滞りや歪みとリンクしている場合が、しばしば見受けられるます。
具体的には、脊柱において、頭蓋との歪みが関係しやすい部位は、右下の図の引出線で示した部位が挙げられ、この様な場合は、脊柱の開放も必要になって来ます。
右記各部分の開放には、各部分なりのノウハウが必要ですが、基本的には、頭蓋骨の縫合を緩める方法と同じ方法で行います。
名称 説明
AO 関節 頚椎1番と後頭骨の関節
C7T1 頚椎と胸椎の継ぎ目の関節
( 全身のバランスにおいても急所中の急所になります )
T2 胸椎2番
T12L1 胸椎と腰椎の継ぎ目の関節
腰仙関節 腰椎と仙骨の継ぎ目の関節
仙腸関節 仙骨とその両側にある腸骨との継ぎ目の関節
(右図には示されていません、右下の図を参照下さい))
   参考、AO:頚椎の1番(Atlas)、後頭骨(Occcioital bone)
       C7:頚椎(Cervicai)7番(上から7番目)の略号
       T1:胸椎(Thoracic)1番(上から1番目)の略号
       L1:腰椎(Lumbar)1番(上から1番目)の略号
因みに、上記、AO関節から仙腸関節まで、当方で行っている ロルフメソッド・プラス では、全身の統合を目指す中での必須なアプローチとして、施術を行っています。
  ロルフメソッド・プラス > ロルフメソッド・プラス概説 > 胸椎と頚椎の継ぎ目: C7T1
★頭蓋仙骨治療と呼ばれていますが、仙骨・尾骨についてお伝えします
5、仙骨・尾骨について  
骨盤の中心の骨です
仙骨は、脊柱を介して頭蓋と対称の位置にあり、頭蓋の膨張・収縮の動きと同期して、前後に微細な揺動運動を行っています。
この仙骨ですが、前述のように頭蓋・脊柱・仙骨、として骨格として繋がっており、一つの『 系 』 を形作っています。
そして、脊柱を介してその両端に頭蓋と仙骨が形成されている構造上、仙骨の歪みと頭蓋の歪みが関係しあっているケースがしばしば見受けられます。
この様な場合は、仙骨周りの調整も必要となります。
具体的なケースとして、耳のすぐ上に鱗状縫合と呼ばれる継ぎ目があり、この継ぎ目が同側の仙腸関節の滞りと繋がっているケースが挙げられます。 
この様な場合、鱗状縫合の滞りを、鱗状縫合のみのアプローチで開放する事は難しく、鱗状縫合と同時に仙腸関節の歪みも開放する必要があります。
また、仙骨そのものに歪みが発生し、骨盤全体が固くなっている場合もあります。
頭蓋の開放のためには、これらの歪みの開放はとても効果的です。
・尾骨について
尾骨は折れ易い骨で、骨折して固まっているケースがしばしば見受けられます。
この様な場合は、頭蓋・脊柱・仙骨までの径に影響を及ぼしている可能性が考えられます。
@仙骨、尾骨への施術
・仙腸関節のリリース
仙腸関節の滞りは、前述の通り頭蓋と関係しているケースがあり、大切なポイントです。
物理的にリリースを図る方法と、エネルギー的にリリースを図る方法があり、ケースバイケースでどちらで行うかを決めます。
・仙骨・尾骨の構造、及び触診
仙骨から尾骨にかけて、外見上は一つのブロックに見えますが、合計9ヶの骨が癒合して構成されています。

仙骨の裏側です
癒合の跡が見えます
前後方向に揺動しています
頭蓋骨が脳脊髄液の流れに伴って膨張・収縮の動きを繰り返しているのと同じリズムで、仙骨は身体の前後方向に揺同運動をしており、掌で仙骨をホールドし、揺同運動を感じる事が出来ます。
これにより仙骨自体の固さや捩れ、アンバランス等を掴み、必要に応じて仙骨・尾骨のリリースを行います。
・仙骨・尾骨そのものの物理的なリリース
物理的と言いましても極々ソフトなアプローチですが、実際に仙骨・尾骨の歪みをリリースてみますと、仙骨・尾骨にはしばしば複雑に歪みが蓄積されていて、この歪みにより仙骨が固くなっていたり、アンバランスになっていることが実感されます。
仙骨全体で同じ方向に捻れるような歪みがあったり、元々の骨片について、互い違いに歪みが発生していたり、人それぞれという感じです。また、この部分は表面的な歪みを除去してみると、奥の方から隠れていた歪みが2重3重に出てくるケースがしばしばあります。
これらの歪みを、手技で触診しながら、一つ一つ丁寧に優しく緩めて行きます。
素晴らしい開放感を感じて頂ける場合が多いです。
 (2019/6/29 : 追記)
★脳幹から中枢、抹消までの神経系、及び硬膜、硬膜管、硬膜袖等の歪みを物理的に開放が可能です
6、脳幹、中枢神経、硬膜、硬膜管の物理的な開放
従来、物理的な施術では届かないと考えられていた、脳の中心に位置する脳幹や中枢神経に対しても、物理的に施術が可能です。
以下、解剖学的な説明も交えてお伝えします。
脳幹の外観
( 幹の上の左右は、脳の一部で島葉 )
神経及び硬膜袖
 6−1、解剖学的な説明
・脳幹の形状、及び位置
先ず、脳幹の形状を右側に模型の写真で示します。
縦の組織が『 脳幹 』 で、その上の左右の蝸牛状の組織は、脳(脳葉)の一部で 『 島葉 』 と呼ばれ、まとまった形としては、インターナルカプセルとも呼ばれています。
島葉は左脳及び右脳に対して共に扇の中心の様に位置し、脳の神経のかなりの部分が集まり、更にその下の脳の中心とも考えられる脳幹に束として集まり、そこから中枢神経として下降しています。
左脳、右脳、小脳、脳幹の位置関係、及び神経系の全体像を右側のイラストを基にしてお伝えします
・中枢神経から神経:硬膜管、硬膜袖、及び脳脊髄液
脳から脳幹を経由して下降する中枢神経は、連続した硬膜および硬膜管により包まれ、硬膜管は脊柱にある椎孔の中を下降し、神経も下降すると同時に枝分かれしながら全身に張り巡らされています。
この時、一部前述した様に、左脳、右脳、小脳、脳幹、中枢神経、これらは硬膜及び硬膜管の内側で脳脊髄液により満たされており、この液は脳及び神経系の外部からの衝撃に対するクッションとして、及び、生命を維持するために必要な養分を脳及び神経に補給する役目を担っています。
ここで、中枢神経は枝分かれして硬膜管を突き破って抹消に向かっている様に見えますが、右の図で示している様に、硬膜管にはワイシャツの袖のように硬膜袖が形成され、神経を覆い、神経に対して髄液を保持しています。
この構造は抹消まで続き、髄液は抹消に到って役目を終え、硬膜袖の終端から流出し、リンパ液等と合流して回収されます。
・硬膜の構造
硬膜につきましては、このページの前半でもお伝えしましたが、もう少し詳しく説明します。
硬膜から硬膜管は同じ膜組織で、脳を包んでいる部分は硬膜、中枢神経を覆っている部分については硬膜管と呼ばれています。
そして、硬膜は右上のイラストにも示した通り、ヒダの様に内側に入り込むことで、脳の内部の隔壁として大脳鎌及び小脳テントを構成しており、その立体的な構造をお伝えする為に、模型の写真を下に示します。
斜めから眺めた形状
ほぼ、この角度で頭の中に居ます
斜め下から眺めた形状
大脳鎌の直下に小脳鎌が形成されています
実際の形状については、この写真の通りですが、この様にヒダとして内側に入り込んでいる構造は、2重膜構造とも呼ばれています。
また、前述のイラストには描かれていなかった組織として、小脳鎌があります。
これは、大脳鎌の下側にあり、小脳は左右一塊の組織ですが、左右の中央にくびれがあり、そのくびれの部分に入り込むような位置関係になっています。
6−2、脳幹及び硬膜の物理的な歪み(捻じれ)
・脳幹から中枢神経にかけての歪み(捻じれ)の存在
以上説明した脳幹から中枢神経は、物理的な存在ですから、物理的な歪みが存在します。
脳幹から中枢神経の歪みは、身体の中心軸の最も深部の歪みであり、身体全体の歪みに映し鏡のように反映され易いと考えられます。
また、これらの歪みには色々なパターンが存在しますが、捻れとして歪んでいる場合も多く、脳幹から中枢神経が捻れていると、これらの捻れは体幹の捻れとして現れている場合が多いです。
・脳幹の捻じれは、中枢神経の捻れとなり、末梢神経まで捻じれる
歪みの一要素である捻れについて、以下に考察します。
再度構造的な話になりますが、前述した通り、脳幹から中枢神経を経て末梢神経に到るまで、これらの神経組織は硬膜管及び硬膜袖の中で脳脊髄液に浸かる形で存在しています。
これに対して一般の組織は、隣り合う組織同士で凸凹した状態で密着していたり、軽い癒着を起していたり、要するにお互いに隣り合うことで、物理的制約が発生しているケースが多いです。
このことで、中枢神経から末梢神経はその周りを髄液で満たされることで周囲の組織による物理的な制約はかなり少ないと考えられ、裏を返すと、脳幹から中枢神経にかけて捻じれが発生した場合、末梢神経までを含めて全体が連続した捻じれになっている場合が考えられます。
そして、中枢から抹消まで連続して捻じれた状態は、物理的な身体全体について、頭部から手先足先までの連続した捻れを誘発すると考えられます。
この様な捻じれが体調不良や不定愁訴の要因の一つの場合、これらの治療は部分的な施術では限界があり、大元である脳幹から中枢神経、末梢神経までの捻じれの開放が効果的となります。
・硬膜から硬膜管にかけての歪み
同時に、硬膜から硬膜管、硬膜袖につきましても、やはり物理的な歪みが存在しています。
特に頭蓋の内側に位置する硬膜は、複雑な形状をしており、歪みが発生し易いと思われます。
また、同時に膜組織はそもそも歪みを溜め易い性質がありますが、硬膜の場合、前述した様に大脳鎌や小脳テント、小脳鎌として2重膜構造となっている部位があり、2重膜として重なっている部分がズレた状態で歪み、溜め込まれ、固定化しているケースもあります。
・脳幹から中枢神経硬膜の歪みと、硬膜から硬膜管の歪みの関係性
以上説明しました、脳幹から中枢神経の歪み、硬膜から硬膜管の歪み、これらは双方に関係しあい、お互いの歪みを構造的に補強しています。
従い、これらの開放は、交互に施術して行くことで効果的となります。
6−3、脳幹、中枢神経、末梢神経の物理的な開放、及び開放のテクニック
・脳幹及び中枢神経の歪みの開放、及び、末梢神経への施術による脳幹までの開放
実際の施術の様子を以下に写真で示します。
脳幹の歪みの開放
掌を大きく使い、頭部を左右よりホールドします
表層を物理的に動かし、内部の組織も徐々に
動いて行くように掌をコントロールしながら施術を行います
脳幹を正確に動かしている感覚が必須です
抹消神経から中枢に向けての歪みの開放
抹消を物理的に動かすことで神経を動かします
回転する方向、強さ、角度、等々を微妙に加減し
脳幹まで物理的に動かします
脳幹まで届いて反応している感覚が必須です
・脳幹の歪みの開放 ( 施術の写真左側 )
脳幹への施術は、患者がうつ伏せになったポジションで、左右の掌全体で頭蓋を軽くホールドする様にして行います。
この時に掌が患者の頭部の複数箇所に触れていますが、完璧に均一なタッチが必要で、且つ、施術の回転軸が脳幹から中枢神経の中心軸に対して完全に一致していることが必須となります。
神経束に対して、回転方向や剪断方向、及び軸方向に対して左右で互い違いの方向に動かし、抵抗の少ない方向に可動範囲の端まで動かし、軽い圧をかけ続けて治癒反応の誘発を促します。
この方法は、オステオパシーの間接法と呼ばれ、右下にその概念図を示します。
因みに、バリエーションとして、抵抗の大きいほうに動かす方法(直接法)、抵抗がゼロになる部位で待っている方法(中間法)、もあります。
 ( 間接法の詳しい説明 : プライベートワークショップ > 間接法 )
神経に対する施術の物理的な方向
間接法、及びその他の概念図
以上をまとめると、脳幹から中枢神経に対して、回転、剪断、軸方向剪断、と言う3種類の動かし方のパターンがあり、夫々のパターンで原則は間接法を適用しますが、直説法、中間法を用いることもあります。
そして、これらを組み合わせて繰り返すことで開放を促します。
これらの施術では、神経組織に対して物理的に動かしている感覚、及び治癒反応を促していると言う感覚、要するに、正確に施術が行われて居ると言う手応えが感じられていることが必要です。
・抹消から中枢に向けての歪みの開放 ( 写真右側の施術 )
脳幹から中枢神経への歪みの開放は全身の神経に対して抹消までの歪みの開放に繋がっていますが、併せて抹消から中枢に向かっても施術を行うことで、より効果が得られます。
実際の施術は、末梢を3指で軽くホールドし、末梢神経にフォーカスして軽く回しますが、脳幹まで神経の回転方向の動きの伝わり具合を知覚して、回す方向、軸や角度の微妙な位置、回す強さ、等々を微妙に修正しながら、脳幹の反応が最も大きくなるように施術を行います。
この治療の場合も原則は間接法を用いますが、他の部位に比べて直接法や中間法を用いる割合が多くなります。
また、これらの施術には、中枢神経から脳幹の治癒反応を正確に知覚出来る感覚が要求され、言い換えると、これらの知覚がないと、治療そのものが成り立ちません。

( 再掲示しています )
因みに、同様な施術として、指の骨格系の歪みの治療があります。
この場合は、骨格系にフォーカスして指先を回し、外見は同様に見えますが行っていることは全くの別物となります。
・どうして、この様な施術が可能なのか?( 写真左側の施術を例にして説明 )
冒頭に触れたように、今までは脳とか脳幹等の頭蓋骨の内側の深部を物理的に動かすことは困難と思われ、これらの治療はエネルギー治療の範疇と考えて来ましたが、物理的でも可能です。
頭部に軽く触れて表層を軽く施術することで、その中心にある脳幹から中枢神経を、どうして物理的に動かし、治癒反応を誘発させ、開放を促せるのでしょうか?
( 再掲示しています )
私は、治療を教える仕事も行っていますが、治療として効果を上げるためには、多岐に渡る様々な要素がクリアされている事が必要であることが判って来ました。
以下、一例として、脳幹から中枢神経への治療を取り上げ、これらの要素について少し詳しくお伝えします。
先ず頭部を、両方の掌を大きく使って左右から軽くホールドします
・患者の脳幹から中枢神経の位置、及びその中心となる軸、これらを空間的に正確に認識していることが必要
・施術者の両腕の軸が、上記中心となる軸と一致していることが必要
・複数の箇所で頭部に触れていますが、これらの各部の接触圧が完璧に均一であることが必要
 (これが均一でないと、軸がズレて来ます)
指先と掌の根本の部分を使い、指先を右回転、掌を左回転させて、捻ります
・右手と左手が幾何学的に正確に左右対称に動かすことが必要
 (幾何学的に左右対称でないと、やはり軸がズレて来ます)
・捻りの動きを、色々な組織を徐々に間接的に動かすことで、脳幹まで届かせます
・この時の組織とは、
 頭髪、頭皮、帽状腱膜、結合組織、頭蓋骨、骨膜性硬膜、髄膜性硬膜、クモ膜、脳脊髄液、軟膜、脳、etc・・・・
動かす動作でフォーカスしている中心軸がズレて来ますので、微修正を繰り返しながら捻ります
・上記組織(頭髪、頭皮、帽状腱膜、結合組織、etc・・・・)は、厚さや硬さや繊維性、等が不均一であり、これらを徐々に捻って行きますが、どうしても中心軸がズレて来ますので、このズレを知覚出来ることは絶対的に必要です
・このズレの知覚ですが、指先からの手応えのみでは不可能で、空間(オーラに類するもの)から情報を知覚します
・空間から情報を知覚する為には、意識が広大に拡張されていることが絶対に必要になります
・この知覚に基づいて、指先のホールドの微妙な接触圧を正確にコントロールして中心軸を脳幹の軸に合わせます
・指先の微細なコントロール能力も必要になります
・同時に、左右の各々の指は、独立して使えることも必要になります
・上記は、自動制御理論の、フィードバック制御に相当します(フィードバック制御⇔プログラム制御)
上記をまとめると、以下になります
『 捻りながら同時に空間から患者の情報を知覚し、リアルタイムで中心軸の微修正を繰り返しながらの施術 』
捻りながら、同時に、捻りの抵抗力も知覚します(右回転と仮定します)
・抵抗力について、指先の感覚がメインで知覚します
・この知覚についても、空間から知覚することも出来ます
・施術者の個人差、好みの問題だと思われますが、自分の場合は物理的な知覚をメインに使っています
・脳幹には、複数の歪みが存在し、どの歪みにフォーカスするかで、捻りの分量、抵抗力の強さは変わります
・これらを複数同時に知覚して、最も治療効果が出そうな歪みにフォーカスします
反対方向である左回転方向に捻り、抵抗力を比較します
・右から左に反転するときに指先のコンタクトの感覚が途切れないことが必要
・右方向の抵抗力と左方向の抵抗力を比較して、抵抗力の少ない回転方向を見つけます
・抵抗力の差が小さい場合、上記動作は数回繰り返し、見つけることもあります
・抵抗力の差が小さくて判りづらい場合、空間からの知覚に切り替える場合もあります
・抵抗力の少ない方向が間接方になります
・一般的に間接方を用いますが、状況により、直接法、または中間方法も用います
・どれを用いるかは曰く言い難しで、経験則により選択します
目処を付けた方向に捻り、捻りの可動域の端で抵抗力が立ち上がったところで、軽い圧をかけ続けます
・これらの治療中に、中心軸がズレたり、不安定であると、治療効果は殆ど失われます
・常に空間からの知覚を感じながら、微修正を繰り返すことが必要です
頃合いを見計らって、一段落とします
・開放が一段落したことを知覚出来る場合と、判りにくい場合があります
・判りにくい場合は、頃合いを見計らって再度新しく捻り、右回転左回転の抵抗力の差を、治療前と比べます
・必要に応じて、再度治療を行います
・しばしば、最も大きい歪みが開放されると次に大きい歪みが表出し、同時に回転方向が反転します
これらを、回転方向、剪断方向、軸方向、等を適宜組み合わせて複数回行います
・複数の歪みが相互的に補強しあっている場合が多いです
・適宜組み合わせて複数回行うことで、徐々に歪みが開放されて行きます
これらを短時間で行います
・項目として挙げると上記のようになりますが、短時間でこれだけのことを行っています
・全ての要素で、どこまで正確に行えるか否かレベルがあり、これらの総和が治療効果に直します
ここでお伝えしたことは、当方では脳幹から中枢神経に限定されず、水平展開されています
・肩こりや腰痛、手や足の治療であっても、基本は同じです
・繰り返しになりますが、これらの全ての要素の正確さの総和が治療効果を左右します
ここで記述したことはあくまで一部であり、これ以外にも重要なことは沢山あります
・記述していない重要なことの一つに侵害があり、技量の低い治療家が行うと、侵害となる可能性があります
・極力明快な文章表現を心がけていますが、文章での記述はどうしても限界があります
ワークショップ 等、講師の作った場のエネルギーの中での説明で、始めて理解出来ることもあります
・ここでは、主に物理的な要素(一部エネルギー的)について記述しています
ここで挙げた要素について、重要な点を表にして現します
項目 説明
空間からの情報の知覚 この知覚により、全ての手技療法がアップします
患者の全身の問題を俯瞰する形で知覚が可能になります

この時、主に以下の2つの知覚を情報として使っています
・治癒エネルギーの知覚
・エネルギーフィールドの知覚
本件、『 エネルギー的側面 』 の項に詳述しています、是非ご覧下さい
指先からの情報の知覚 大切ですが、限界があります
空間からの知覚を、指先からの知覚だと思っている人は多いです
意識の拡張 空間からの情報の知覚の為に必須です
意識の拡張はこれ以外にも沢山のメリットがあります
立体的な解剖学的理解 解剖的な理解が乏しいと、正確な施術になりません
立体的な理解が望ましく、平面的な理解では、あまり役に立ちません
立体的な理解とは、断面が正確にイメージ出来ること
解剖学書を見ながらで良いので、対象となる部位をスラスラと紙に描けるレベルまで行くと、かなりの正確な治療が可能になります
両手の各々の指を
独立してコントロール可能なこと
効果的な治療の為には、各々の指を独立して使えることが望ましいです
空間から知覚した情報に基づいて、施術のベクトルをリアルタイムで指先により微修正出来ると効果的な治療になります
. .
(参考)
以上、『 脳幹から末梢神経 』、『 末梢神経から脳幹 』、と言う2つの例につきまして、このページでは、頭蓋仙骨治療の物理的側面の視点からお伝えしています。
それに対してエネルギー的側面からの視点で、同じ、『 脳幹から末梢神経 』、『 末梢神経から脳幹 』、についても記述していますので、是非ご覧下さい。 『 脳幹、中枢神経の治療 (エネルギー&物理) 』
6−4、硬膜、硬膜管、硬膜袖の物理的な開放、及び硬膜の歪みの考察
・硬膜の開放
前述の通り、硬膜は、内側にヒダの様に伸びて入り込むことで、大脳鎌、小脳テント、小脳鎌を形成しています。以下に模型の写真を再度示します。
斜めから眺めた形状
ほぼ、この角度で頭の中に居ます
斜め下から眺めた形状
大脳鎌の直下に小脳鎌が形成されています
大脳鎌について
大脳鎌の物理的な施術は、頭部を左右より指先または掌で挟む形でホールドし、前述した様に左右を互い違いに動かし、抵抗の少ない方向に可動範囲の端まで動かし、軽い圧をかけ続けて治癒反応の誘発を促します。
上記は間接法の適用で、原則間接法を用いますが、ケースバイケースで直接法、中間法を用います。
この部分は、左右対称であり、単純に左右から中心に向かって圧をかけて行いますので、それほど難しくはありません。
小脳テントについて
小脳テントについても、物理的に施術が可能で、 頭部を上下より指先または掌で挟む形でホールドし、上下を互い違いに動かし、抵抗の少ない方向に可動範囲の端まで動かし、原則は間接法を適用して治癒反応の誘発を促します。
しかし、小脳テントの場合、上側は大脳ですが、下側は顎関節とか、色々な筋肉や結合組織、神経、血管、リンパ、等々が密集しており、上下の物理的な状態は大幅に異なります。
従い組織を物理的に動かした正確に小脳テントまで届かせる為には、中層及び深層で、物理的な動きがどの様に伝わりつつあるかを空間から知覚する能力、及びリアルタイムで微修正を行うために指先のかなりの微妙なコントロールが要求され、難易度は一気に高くなり、集中力も必要になります。
小脳鎌について
小脳鎌についても、物理的に施術が可能で、後頭部に対して左右から斜めにアプローチすることで、組織を物理的に動かすことが可能です。
この場合、空間からの情報の知覚も必須ですが、斜めに施術するためには、指先の微妙なコントロールがより重要になります。
大脳鎌、小脳テント、小脳鎌、これらの構造的な意味
頭蓋の内側は、大脳鎌及び左右の小脳テントにより、約120度づつに仕切られています。
逆の見方をすると、円形の構造物で内部からワイヤーで補強する場合、中心から均一な3方向にワイヤーを張る構造が最も安定していると考えられ、大脳鎌、左右の小脳テントはまさにこの様な構造になっていることが判ります。
それに対して、小脳テントは 上記仕切りにぶら下がるように構成されています。
従い、大脳鎌、左右の小脳テントの開放はそれらの周囲の部分的な歪みの開放につながります。
それに対して、小脳鎌の場合、これが歪むと3方向ワイヤー構造全体を歪ませることになり、小脳鎌の開放は頭蓋全体の開放を促すように作用します。
平紐状のワイヤー構造
上記、3方向ワイヤー構造とお伝えしましたが、実は、膜が部分的に帯状に厚くなることで、実際にも平紐によるワイヤー構造になっています。
右の写真の黒い太線でその部位を示します。
これは、豚さんの頭部を解剖して鎌とテントを剖出してみることで発見しましたが、右に示した模型を丁寧に観察すると、実物から型取りして製作されていると思われる模型においても、平紐状に厚くなっていることが確認出来ました。
実際の施術ですが、この平紐の部分を長手方向に間接法を適用することで効率的に歪みの開放が可能です。
帯の正確な位置は、人によって微妙に異なりますが、前述の感覚を用いることで知覚可能です。
・硬膜管から硬膜袖にかけての開放
以上ここまで、大脳鎌と小脳テント、小脳鎌についてその開放についてお伝えしました。
次に、硬膜管から硬膜袖にかけての開放を右のイラストを元にしてお伝えします。
( 類似のイラストは既に幾度か掲示していますが、今回は坐骨神経と、その部分の硬膜袖を書き加えています )
改めて、硬膜管を確認すると、上は後頭部から下は仙骨までの範囲であることが判ります。
そこで、患者はうつ伏せの状態で、右側の手で上部頚椎を皮膚の上から指先で軽く触れ、硬膜管までアクセスします。
次に、左側の手で仙骨の横を着衣の上から座坐骨神経側の硬膜管にアクセスしますが、少し詳しく説明します。
( 便宜上右手で硬膜管の上側、左手で下側としています )
先ず、指先で仙骨の横、座坐骨神経が通っていると思われる部位に軽く触れ、坐骨神経側の硬膜袖の位置を捜しますが、指先を軽く動かしますと、右手の指先は硬膜管と同時に中枢神経にも触れているので、左手の指先に左右の指先が繋がる感触が得られる場所があり、座坐骨神経にアクセスすることが出来ます。
その部位で硬膜袖にもアクセスが可能となります。
実際には、左手の指先は、座坐骨神経側の硬膜袖まで届かせるために少し圧を加えて、硬膜袖に届くまで入って行きます。
右手指先で硬膜袖の上部、左手指先で硬膜袖から硬膜管の下部、これらにアクセスした状態で左右の指先を同期して動かすことで硬膜管を物理的に動かし、抵抗力が少ない方向に動かした状態で保持し、前述の間接法により硬膜管を開放します。
この時に重要な点は、座坐骨神経は神経束の中で最も太い神経であり、同時に、この部分の硬膜袖も最も太い硬膜袖となっている為、効果的に硬膜管から硬膜管にアクセスが可能になります。
因みに、これらの施術では、単純に強い圧を加えて入って行くだけでは、硬膜袖にアクセスすることは出来ません。
それなりのテクニック、感覚が必要になります。
6−5、脳幹、硬膜袖の開放による効果
・深い要素による身体全体の歪み(捻じれ)の改善
身体全体のバランスの改善に資することが可能です。
・脳脊髄液の循環の改善
脳幹には第3脳室が含まれており、脳幹の歪みの開放は、脳脊髄液の生成、吐出の改善、これらより生命力のアップが見込まれます。
・中枢から抹消までの神経のリフレッシュ
脳幹から中枢神経、末梢神経は、見方によっては身体の配線に相当します。
不定愁訴等の治療に試みてみる価値があると考えています。
(本稿、追記の予定あり)
7、施術のパターンについて:色々なパターンが可能です
@ 頭蓋調整単発でのフルセッション
1.5h〜2.0h かけて頭蓋骨全体を丁寧にリリースし、必要に応じて、骨盤や仙骨の調整も行います。
頭蓋骨は、冒頭の頭蓋模型の写真で示したように、寄木細工のように構成され、色々な箇所に歪みが出来ており、これらの歪みを効果的な(大きい)順に一つ一つリリースして行きます。
因みに、事故の後遺症の治療はこのパターンになります。
深いリラックスで、睡眠に入ってしまう方も多いです。
A 全身の調整の一環として頭蓋骨の調整
全身の調整に於いても、頭蓋骨の調整はとても重要です。
身体は全身で繋がっており、バランスを取り合うように複数の歪みが関係しており、脊柱や骨盤の歪みが頭蓋骨の歪みと繋がっているケースも多いです。
全身の調整の一環として行う場合は、適当なタイミングで頭蓋を触診し、身体との関係性が感じられる頭蓋の歪みをリリースし、また全身の他の箇所に戻り、これらを繰り返します。
B 個々のセッションでフィニッシュとして頭蓋の調整
私はロルフメソッド、内臓マニュピレーション、その他色々な施術をしていますが、殆どのセッションで最後の5〜10分程度、頭蓋と仙骨の調整をします。
この意図は、全身の歪みをリリースして行きますと、リリースと同時に歪みの1部は頭部に向かって逃げて行く傾向があり、最後に頭部の歪みをリリースして、個々のセッションの仕上げとしています。
8、頭蓋仙骨治療の回数
特に回数の区切りはありません、1回でもOKです。
歪みをリリースしますと、緩んだ瞬間に効果を感じられる場合も多いです。
9、物理的側面 ⇔ エネルギー的側面
繰り返しになりますが、頭蓋仙骨治療には物理的な側面とエネルギー的な側面があります。
物理的な要素を開放することで、エネルギー的な治療もよりスムーズに行える感じです。
勿論、エネルギー的な要素への直接的なアクセスも可能ですが、物理的な要素の開放の上でのアクセスは、よりスムーズな感じです。
私には 『 物理的な構造物の扉を開くと、中にあるエネルギーと出会える 』 と言う感じがしています。
頭蓋仙骨治療のエネルギー的側面について、次項で詳しくお伝えしています。
宜しければ、頭蓋仙骨治療(U) エネルギー的側面 もご覧下さい。
☆ セッションの受け方の説明は コチラ ☆
☆ セッションルームの場所(吉祥寺駅徒歩2分、ヨドバシカメラ手前) ☆
ご質問、お問い合わせはお気軽に

(HP製作者のつぶき:2016/2/25)
私は、頭蓋仙骨治療を自分のセッションの中で、中心的に位置づけて色々な治療を行っています。
ですので、このHPの作成当初より、『 どの様なページを作れば、自分が考え、そして実際に施術として行っている頭蓋仙骨治療をお伝えることが出来るのだろうか?』と色々考えていました。
Webによる表現でテンプレート等を使用しない場合、まさに白紙の状態から構成を組み立てる作業になります。
元々、頭蓋仙骨治療は物理的な要素とエネルギー的な要素のクロスオーバーした領域だと言うイメージはあったので、これを分けることなくページを構成して行くと、物理的な要素を記述しているのについついエネルギー的な記述が入り込んでしまったり、その逆が起ってしまったり、これらの試行錯誤の末に、物理的な要素とエネルギー的な要素に分けた構成で記述するスタイルに思い至り、その構成での最初の更新が、2011/11/14でした。
さて、今回の更新に当り、改めて旧ページを精読しました。
その結果、物理的な要素のページは従来の構成に内容を追記・充実させる方向でなんとかなりそうで、その方向で更新しましたが、エネルギー的な要素のページは全面的な作り直しが必要な感じでした。
と言いますのは、エネルギー的要素の旧ページは、2016年時点の私の視点で見直すと、論理の飛躍があったり、表現が尽くせていない部分があったりで、このままの構成での更新は無理があり、更新するのであれば構成そのものを根本的に見直す必要に迫られました。
結果、物理的な要素に引き続いてエネルギー的な要素もなんとか更新することが出来ました。
そんな訳で、今回の更新で、物理的な要素とエネルギー的な要素に分けた構成が、ようやくある程度意を尽くせるレベルに近づけた感じです。
2011年当時の分けて記述するという意図が、『 5年かけて、ようやく少し形になったかなぁ〜 』 と。。。。
(以下、『 エネルギー的な要素 』 のページ、一番下の(HP製作者のつぶき)に続きます。