★ プライベートワークショップ : 補足 ★
このページは、個々の事柄について、もう少し細かい部分を記述しています
 
内臓マニュピレーション:ジャン・ピエール・バラル 
1、頭蓋リズムとモティリティ
ワークショップが、頭蓋、内臓、ともにVer2になり、頭蓋は頭蓋リズムを指標にして、内臓はモティリティを指標にしての治療をお伝えしています。
この時、頭蓋リズムは1分間に8〜12回(10〜15回とも言われています)、モティリティは同じく7〜8回の周期で繰り返しの動作を行っています。
さて、内臓マニュピレーションを治療体系としてまとめた、フランス人のジャン・ピエール・バラル氏は、1990年の著書である、『 内臓マニュピレーション 』 の冒頭に、モティリティについて以下の様に述べています。
『 内臓におけるモティリティと頭蓋仙骨のクレニオリズムインパルス(CRI)は、病気や疲労時には減少することがあるが、外的作用に影響されないと言う点で似ている。
何等かの関係があると信じられるが、その関係は解明されておらず、いずれ解明されなければならない。 』
 また、内臓マニュピレーションに関する著作は、1996年に、『 内臓マニュピレーションU 』を出版していますが、モティリティについての記述は特にありません。
そこで、2021年時点でのバラルの見解について調べてみましたが判りませんでした。
モティリティについては、私の師のトム・シェーバーの、その師であるジム・ジェラスは以下の様に述べています。
『 CRIとモティリティは、共にブレスオブライフ( BOL:生命の呼吸 )の表現である 』
これは、生命として存在する上での最も根源的なエネルギーの循環を呼吸と言う言葉で表し、この働きの表現の1つとしてCRIが存在し、別な表現としてモティリティが存在していると解釈出来ると思います。
因みに、ジム・ジェラスは、ブレスオブライフについては、以下の様に述べている様です。
『 ブレスオブライフとは、ミステリー、愛、創造の力、発生と成長の力である 』
これについては発生学的な観点から見ると、卵子が精子を受精し、15日目に流れが発生し、26日目に神経が、56日目に脳の形成が始まり、この『 流れ 』の元がブレスオブライフと考えることも可能の様です。
当方の、頭蓋・内臓、ワークショップVer2では、頭蓋リズム、及びモティリティは、ともに根源的なエネルギーの循環が、前者は骨格系、後者は内臓を含む全身のパーツに物理的なリズムとして顕現したものであるとの仮説により、頭蓋・内臓、ともに同じコンセプトにより、そのエネルギー的な知覚をベースにして、物理的な動きを知覚する方法をお伝えしていますが、これらの仮説上記、ジム・ジェラスの見解を元にしています。
 
 
2、間接法のメカニズムについて
手技療法の世界には、歪みを開放するテクニックは多数存在すると思われ、私も1999年の開業以来色々な方法を学ぶ機会に恵まれました。
その様な中で、オステオパシーで中心的に用いられている間接法 (間接法、直接法、中間法、この3つが裏表の関係になっています) と呼ばれるテクニックは、最も効果的な治療技術であると考えています。
間接法の具体的な方法につきましては、以下に説明致しました。
 プライベートワークショップ > 4、間接法について
ワークショップがVer2となり、頭蓋の触診に於いてエネルギーの作用を明確化したのと同様に、治療として用いられる間接法に於いてもエネルギーの作用を明確化してお伝えしています。
この項では、間接法のメカニズムについて、従来は中枢神経系による作用との説から、今回のエネルギーの作用による説に変更になった経緯について、簡単にお伝えします。
・従来の間接法の解釈
間接法はオステオパシーで中心的に使われているテクニックですが、どの様なメカニズムで治癒反応が誘発されるのか、幾つかの説はありますが決定版は存在しない様です。
しかし、オステオパシーは海外では公的な教育機関でもその教育が為されており、何等かの理論的な根拠は必要であり、私も一般に流布している理論を教わり、当初はそのイメージで臨床に適用していました。
先ず、私が当初教わった間接法の操作を以下に示します。
組織には可動範囲があり、左右に動かした場合、歪みがある場合はその作用で、抵抗の少ない方向と抵抗の多い方向が発生します。
( 右図で中間法が中央より右側に変位していますが、これは組織に応力がかかり歪みが発生し、中点が移動したことを現しています )
そこで、抵抗の少ない方向に動かして可動範囲の壁に軽く当てて待っていると治癒反応が起こり、歪みが開放されるますが、この方法を間接法、この逆が直接法になります。
可動範囲の両端が壁であり、その壁を基準にしているため、『 バリアのテクニック 』とも呼ばれています。
そして、上記の操作で治癒反応が誘発されるメカニズムですが、『 組織を壁に当てることで中枢神経から脳に刺激が伝わり、その刺激に脳が反応して組織を緩める指令が送られ、治癒反応が起きる 』 と考えられています。
本当にそうでしょうか?
この説明は、一見とても良く出来ていまして、歪みの発生による組織の変形、治癒反応が起きるメカニズム、等々が破綻することなく説明が可能な感じです。
当初は、私もこのイメージで間接法を適用していましたが、10数年とか臨床の経験を経るうちに、中枢神経系の作用と言うより、もっと直接的なエネルギー的な作用を感じるようになって来ました、しかし、その感触を上手く説明出来る理論を構築することが出来ないままでいました。
ジム・ジェラスの資料に出会う
私は元々は、ボディワークと呼ばれる手技療法の中の一つである、ロルフメソッドの施術者として手技療法の世界に入ったのですが、オステオパシーの頭蓋仙骨治療に惹かれるものがあり、徐々にボディワークの世界から治療の世界にシフトして来ました。
色々な先生との出会いがありましたが、オステオパシーのトムシェーバーと出会い、バイオダイナミクスのセミナーに参加出来たことが大きかったと思います。
結果として、私にとっての治療の師はトム・シェーバーと言う感じで、これはトムの師である、ジム・ジェラスまで遡って師であると言う意識が私の中にあります。
そう言う中で、2020年の春にジム・ジェラスの、バイオダイナミクスオステオパシー(この下に注釈)、フェーズ1の映像資料を仔細に検討する機会があり、これが私にとって大きな転機になりました。
バイオダイナミクスオステオパシー全体では、間接法、直接法、中間法を適用した治療から、その一つ上のレベルへの移行が主眼になっており、私の印象では、ニュートン力学からアインシュタインの相対性理論へのシフトに例えることが可能であると感じています。
その様な中で、フェーズ1は、ニュートン力学から相対性理論への橋渡し的な位置づけになっており、間接法をある程度理解しない限りは乗り越えることも出来ない訳であり、その趣旨で、間接法に対してのジムの見解がかなり仔細に述べらており、ジムの間接法に対する考えを、色々と知ることが出来ました。
しかし、ジムはある意味で教祖の様な存在で、彼の発言は、ご他聞にもれず、散文的であり、ところどころ意味不明な感じもあり、ジム自身も、しばしば、『 本来言語化の不可能な事象の言語化している 』 と話しています。
結果として、ジムの上記の資料により、間接法に対して、多大なるヒントを掴めた感じでした。
参考までにその1部分を、以下にお伝えします。(あくまで1部分です)
映像資料の前半の三谷が急所と感じた部分
楽な方向もしくはインダイレクト(間接法)は、バリアから弾き返されて達成されるものではなく、迷路の中を彷徨ってうまく抜け出せた時の様に、壁にぶつからずに迷路を通り抜けるのです
映像資料の後半の三谷が急所と感じた部分
インダイレクト(間接法)は、スペースが開き、機能がそこに入って来る事を感じた事があると思います
要するに、ジムは、間接法とはバリアを基準とした治療方法では無く、スペースを開いて機能が入って来ることによって起きる治癒反応であると明言しているのです。
これらがヒントとなり、ワークショップではエネルギーと物理を表裏一体なものとして、触診・治療をお伝えするのと同時に、間接法、直接法、及び中間法に関しても、より実際の施術に即した説明が可能になりました。
従来の説明では、開放による治癒を中枢神経系の指示としており、エネルギーには触れておらず、ニュートン力学的な説明としてはよく出来ているものの、真の姿を映し出してはおらず、従い感覚的な理解には若干ズレていたのでは無いか、そんな気がしています。
そして、従来の説明では、色々な多種多様な部位に間接法を適用するに当たり、『 場合分け 』 が必要以上に多用されてしまい、複雑になっていた感じが私の中にあります。
新しい説明の内容を極々簡単に表現すると、以下のようになります。
物理的な操作によりエネルギーの窓を開き、治癒エネルギーを誘い入れ、治癒反応を誘発させる
更に詳しい説明は、ワークショップにおいて間接法・直接法・中間法のそれぞれのメカニズムを構造的に描いたイラストとともに、詳細にお伝えします。
バイオダイナミクスオステオパシーとは
ジム・ジェラスが提唱しているオステオパシーの治療法の一つ。
基本は、エネルギーワークであり、患者の身体の一部に触れているだけで治療を行うものである。
治療家の意識のレベルにかなり踏み込んでおり、間接法、直接法、中間法を一通り使えるようになった、その上での更にハイレベルな治療と言う位置づけになる。
セミナーとしては、フェーズ1から始まり、フェーズ9まで設定されている。
ジムが教え始めた当初、、そのスタートは内容的には現在のフェーズ7相当で、ジムの想定していた生徒のレベルと現実の生徒のレベルにギャップがあり、6、5、4、・・・・、1、と言う感じで遡ってカリキュラムが作られた経緯がある。
三谷はトム・シェーバーより、フェーズ1から9まで受講している。
ジムについては2007年に来日し、日本でバイオダイナミクスのセミナーが2回開催され、その時に受講している。
『 本来言葉に出来ない内容を言語化しているので、ある意味、これらは嘘である 』
これは、ジムがバイオのセミナーでしばしば口にしていたフレーズで、要するにジムの色々な説明や講義内容は、バイオダイナミクスオスを習得する上での 『 方便 』 であると、ジム自らが公言している訳です。
では、ある意味で『 嘘 』 に対して、世界中のオステオパスがジムの元に集まって来るのは何故でしょうか?
それは、圧倒的な治療効果の実例が、セミナー中に出現するからの様です。