2019/9/11(Wed)、更新 | ![]() |
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新しい発想(内臓の位置決め構造の歪みの開放)による内臓マニュピレーションを提供しています | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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1、新しい発想の内臓マニュピレーション | ||
当方での従来の内臓マニュピレーションは、内臓を触診により知覚し、主に内臓そのもののエネルギーレベルのアップを促すものでした。 従来の治療でも効果はありますが、現在はもう少し高度なアプローチを行っています。 |
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筋膜、筋肉、骨格、エネルギーにも、歪みがあります 私は元々は ロルフメソッド の施術者で、そのジャンルは筋膜マッサージになります。 開業後に、頭蓋仙骨治療 等のオステオパシーを学ぶ機会に恵まれ、オステオパシーは『 整骨治療 』 と訳すことが出来、筋膜、筋肉、骨格等々に係わって来ましたが、これらにも全て歪みがあります。 また、エソテリックヒーリング (エネルギーのみの施術)も長年行っており、エネルギーに関しても歪みがあることを確認しています。 |
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歪みと言う視点からみた内臓の構造 では、内臓にも歪みはあるか?、あるとすれば、その歪みはどの様な構造に起因するのでしょうか? 人間の腹部には、内臓を格納する、『 腹腔 』 と呼ばれるエリアがあり、内臓はそエリアの内側か若しくは後方の外側に位置し、それぞれに異なる構造、異なる強さで躯体に位置決めされています。 内臓の歪みについて、この位置決め構造が大きなウェイトを占めていると考えます。 |
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そこで、位置決め構造について、もう少し詳しく説明します。 先ず腹腔ですが、腹膜と呼ばれる薄い弾力性のある膜で内側から覆われています。 半分以上の内蔵はこの腹腔内に収まり、残りが腹腔の後ろ側、腹膜と背中の間に位置しており、前者を腹膜内器官、後者を腹膜後器官と呼んでいます。 |
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一般的に、腹膜後器官については周囲の組織と周り全部が隣り合うことで位置決めされており、自由度は低いです(例外もあります)。 それに対して腹膜内器官は、その部分の入り口と出口が腹膜後器官によりタイトに位置決めされ、それ以外の部分は間膜で緩く位置決めされ、結果として自由度が高いです(例外もあります)。 |
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以上を鑑み、内臓は概ね以下の4つの構造、それに伴う組織により位置が定められています。 |
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![]() 内臓の位置を定めているイメージ |
更に、内臓はその機能により、呼吸器系、消化器系、泌尿器系、生殖器系、と分けることが出来ますが、これら全ての位置決め構造は、概ね前記4種類に分類することが可能です。 | ||
繰り返し力のかかる部位がある ここまで、歪みと言う視点から内臓の構造についてお伝えしました。 そして、全ての内臓に於いて、『 応力集中 』 と呼ばれる力が集中して繰り返しかかる部位があり、その部分に歪みが発生し、多くの場合その歪みは蓄積されています。 |
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以上とは別に、内臓には内容物を変質させる(一例は消化・吸収)と言う機能があり、これは、内容物の多寡(一例は満腹・空腹)によりその体積が大きく変化するという特徴的な要素があります。 上記の位置決めの構造も、逆に言いますと、体積の大幅な変化に対応するための構造と見ることも可能で、体積の変化に対応する部位にも、応力の集中は発生しています。 内臓は、これらの要因が複合的に関係しあい、場合によっては相乗的に歪みが蓄積されてい、色々な問題の発生する要因になっていると考えられます。 |
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歪みの開放は可能か? 以上、内臓の歪みについて構造的、機能的な観点よりお伝えしました。 では、これらの歪みの開放は可能なのでしょうか? 結論から言いますと、オステオパシーの間接法(若しくは直接法、中間法:これらは3つは裏表の関係になっています)と呼ばれるテクニックを適用することで、ほぼ全ての歪みの開放が可能です。 |
2、個々の臓器への具体例 |
以下、個々の臓器に対する具体的な施術の説明、考え方、をお伝えします。 前述しましたように、HPでお伝えしようと考えている全体像はかなりのボリュームになりそうです。 個々のコンテンツが作成できた時点でアップし、徐々に内容を充実させて行こうと考えています。 |
腹膜内器官の腹腔に対する構造 腹膜内器官の構造を右のイラストを参考にして説明します。 消化管が、腹膜後器官から腹膜内器官に移行する構造ですが、腹膜を突き破って移行する訳ではなく、腹腔の内側に腹膜がヒダの様に張り出し、そのヒダの先端部分に消化管が包まれることにより、腹膜を突き破ること無しに腹腔の中に張り出した構造になっています。 このヒダの消化管を包んでいない部分は、『 間膜 』 と呼ばれる2重膜になっており、この膜間により、腹膜内器官は腹腔に対してユルく柔軟性を有して位置決めされている訳です。 |
![]() 腹膜内器官の構造 |
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また、この間膜の2重膜の間に、血管や神経が通っていて、消化管(主に小腸)で吸収された養分は血液により肝臓に運ばれ吸収可能な成分に作り変えられています。 |
腹膜内器官における歪みについて 前述のように、腹膜内器官は間膜によりかなり自由度を有した構造になっていますが、腹腔に対する位置決め構造は、腹膜内器官の入り口と出口における腹膜後器官との管の連結部分が主に負担することになります。 このことは、腹膜内器官の入り口と出口に応力が集中し易く、この部分に歪みが発生したり蓄積されることになり、ダメージの発生しやすい部位となっています。 胃下垂は、この部分が首吊り状態になっている、とも考えられます。 治療としましては、消化管の入り口と出口の歪みの解放、間膜については消化管側の折れ曲がった部分の長手方向に応力が集中し易く、この部分の解放を行います。 |
歪みの具体的な部位 以下に、これらを構想する為に描いたイラストを示し、歪みの部位を一覧表にして現します。 |
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上図を基にして構想された歪みの一覧表 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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一覧表についての補足 ここに現した表の各項目は、全て実際に施術による開放が可能です。 但し、それなりの高度な治療技術が必要です。 |
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◎、○、△、について これらの判断や評価は、HP製作者の三谷がこれらの治療法を研究・開発する過程で、実際に施術を受けてみた感覚により作成しています。 実際の臨床では、患者の症状や愁訴、治療家の触診による評価、等々によりプライオリティーは変わって来ます。 三谷の感覚としては、赤い太字で示した、十二指腸の入り口と出口に相当する、2箇所の急激な曲がりが急所では無いかと感じています。 |
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開放を行う順番 実際に開放を行う場合、効果的な施術の為には、上記要素の中で制約の大きいものから順に開放を行うことが重要です。 その為には触診により最も制約の大きい要素を知覚する必要があります。 ここでの触診には、モティリティと呼ばれる動きを使います。 |
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モティリティとは? 先ず最初に、モティリティについて簡単に説明します。 人間の身体には、色々なリズム(リズムによる動き)が存在しています。 これらには、自分自身で知覚できるリズムもあれば、自分では知覚不能なリズムもあります。 ・呼吸 ・クレニオリズムインパルス ・モティリティ ・ミッドタイド ・ロングタイド |
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例えば、クレニオリズムは、脳脊髄液の動きに伴う頭蓋骨を中心にした骨格系の動きになります モティリティとは、身体中の全てのパーツがそれぞれの軸を作りその軸を中心にした揺動運動のことで、サイクルは1分間に10〜20回程度、動く量はパーツにより異なりますが、クレニオリズムインパルスの0.01mmに対して、感覚的にはそれよりもう少し大きい感じです。 クレニオリズムインパルスもそうですが、モティリティについても、臨床で安定した知覚を得るためには、それなりの熟練が必要になります。 |
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腎臓のモティリティ 腎臓の場合、長手方向である上下に伸びる軸を作り、その軸を中心にして繰り返しの揺動運動を行っていますが、このモティリティをリーディングし、更にそ動きの中に内在する制約の要素を知覚することで、上記4種類のうちのどれが最も大きな制約になっているかを特定します。 以下に、腎臓の部分断面図、及び、各部位で制約があった場合に知覚される感覚を表にしてお伝えします。 |
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説明 色々と臨床を重ねてみますと、概ね、腎動脈が最も大きな制約になっているケースが多いようです。 この場合、腎動脈が硬化したり、歪みが発生していると、どうしても動脈が縮み気味になり、腎臓の中央部を内側に引っ張るような制約になり、その制約がモティリティに現れて来ます。 これに対して尿管に制約がある場合、斜め下方に引っ張られる様な感じになります。 この様な感じの延長線上として、副腎に制約があった場合は、表に示した感じになります。 |
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治療 最も大きな制約になっていると知覚される組織より治療を行います。 治療のパターンは全て同様で、左右の掌により、背中側及び腹部側から挟むようにホールドし、両方の掌のベクトルにより対象となる組織にフォーカスし、組織を互い違いに僅かに動かし、対象となる組織に間接法を適用して治癒反応を促します。 ある程度開放が進んだ状態になったら、再度モティリティをリーディングし、対象となる組織の開放の程度を確認し、OKの様であれば、同様にして次の組織の開放に移ります。 |
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腎臓そのものの治療 例えば、膀胱や子宮の場合、それらの位置を定めている組織の開放が一通り行うと同時に、膀胱や子宮そのものに対して間接法を適用して治療を行います。 それに対して、腎臓の場合、上記4種類について開放を行うと、腎臓そのもについても、開放が行われた感じで、強いて腎臓そのものにフォーカスして治療を行う必要は無い感じです。 これには、尿管や腎動脈、特に尿管は腎臓の内部まで入り込んでおりこれらの開放により腎臓そのものも開放される感じです。 |
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効果 腎臓に対して、ここまで細かく緻密に治療を行うと、効果も大きく、場合によっては身体全身の歪みに対しても開放の効果があります。 一例として、以前より来てくれている、側弯症の患者さんに対して上記の腎臓の治療を行いました。 腎臓の開放は、通例1回の施術で歪みが開放が概ね一段落となるレベルまで可能なのですが、側弯症のケースではこのレベルまでに4回のセッションを要しました。 やはり、蓄積している歪みの量は個人差があり、側弯症の場合、積年の歪みが蓄積していた感じですが、満足の行く治療効果を体感して頂けました。 |
種別 | 治療対象 | 簡単な説明 |
骨盤底筋肉 | 筋膜郡 | 恥骨及び坐骨を操作し、骨盤底筋群筋膜の開放により治療を行います |
靭帯 | 基靭帯 | 子宮頸部から左右の腹腔に伸びている靭帯 |
仙骨子宮靭帯 | 子宮頸部の左右からS状結腸をまたぐ様に後方に仙骨まで伸びた靭帯 | |
子宮円策 | 子宮の天上前部から左右に伸び、下方にUターンして鼠径靭帯と合流 | |
卵巣提靭帯 | 子宮の天上後部から斜め後方に伸び仙骨に付着、卵巣の位置を定めている | |
子宮 | 両足を触診することで子宮の滞りの部位が知覚されますので、開放を促します | |
卵巣 | 卵巣に関しても、必要に応じて開放を促します |
・骨盤底筋肉について 具体的には、浅会陰横筋、肛門挙筋、恥骨尾骨筋、等々になりますが、これらの筋肉に対して個々にアプローチするのは場所が場所だけに無理があります。 筋肉が集合している部位の例として殿筋郡があり、個々の筋肉へのアプローチも可能ですが、これらの筋肉の共通した筋膜である大腿筋膜へのアプローチで、効率よく殿筋郡の開放が可能です。 従い、骨盤底筋肉群につきましても、骨盤底筋群筋膜への施術により、開放が可能です。 実際の施術は、恥骨及び坐骨の操作により治療を行います。 具体的には、側臥位になって頂き、着衣の上から骨格に対して軽い圧をかけ、開放を促すようなアプローチになります。 この部分の歪みの開放は、女性の尿漏れに対する改善効果も期待できます。 |
・靭帯について 上記の4種類、左右合計8個の靭帯は、全て個々に間接法を適用して歪みの開放が可能です。 婦人科系以外の色々な不定愁訴に対しても、予期せぬ効果が得られたりしています。 これらの効果的な治療の為には、空間認識を伴う3次元的な解剖学的理解が必須になります。 実際の治療では、エネルギー的な知覚や物理的な感覚を総動員して行う為、治療におけるエネルギー的な要素や作用についても、ある程度は理解して知覚が出来ることが必要になります。 |
・効果について 上記の生理痛の辛かったクライエントさんに対しては、明らかに治療効果がアップしています。 特に生理痛等の愁訴のないクライエントさんに対しても、色々な効果が現れています。 子宮はかなり大きな組織であり、その位置に歪みがあると、色々な不都合の要因の一つになっていることが感じられます。 また、実際に尿漏れに対して改善の効果が出ているクライエントさんもいます。 |
4、内臓マニュピレーションワークショップへの展開 |
旧来のスタイルのワークショップは『 レベル1:内臓全体への治療 』 とし、新しい発想のワークショップを『
レベル2:***の治療 』 として、より各論的な位置づけにする予定です。 2019年9月より、泌尿器系をテーマにして新しい発想のワークショップを開催しています。 |
婦人科系に関しましても、可能な限り早めに、ワークショップを立ち上げようと考えています。 子宮の位置を歪ませている間膜等の開放は、子宮そのものの歪みの開放と併せて、女性専用サロン等々で、多大な戦力となり、大勢の患者さんの役に立てると思います。 婦人科系の治療のワークショップについて、感想、コメント、質問等を受け付けておりますので、ご興味ご関心のある方は三谷までメールを頂ければと思っています。 |
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★『 治療の共通概念 』 と言うページを作成することにしました このページでお伝えしている各種の歪みの開放は、オステオパシーの『 間接法 』 と呼ばれるテクニックを多用しています。 本文中でも触れましたが、間接法は、直接法、中間法(BMT)と表裏一体の関係があります。 また、これらのテクニックを適用する場合、表層、浅層、中層、深層、と場合分けしている概念に従っており、例えば、腎臓に於ける腎動脈等の深部組織でも、物理的に間接法を適用することが出来ます。 これらについても、大元の部分は共通概念として専用のページでお伝えし、個々の特徴的な内容については、個々のページに記述する方が合理的だと思われます。 従い、共通概念のページ を並行的に作って行こうと考えています。 |
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